2020年5月29日金曜日

待合スペースの感染予防対策について

コロナ禍の中で、日常的な生活様式を見直すことが求められています。
我々も患者さまとスタッフを守るため、どのような体制を作っていくのが良いのか、日々 皆で試行錯誤をしています。

待合スペースはできるだけ距離を保った動線を確保するために、家具の配置をかえ、
遊びマットスペースを分割したり、おもちゃを大幅に減らしたりと大幅な模様替えを行いました。







特におもちゃ、本類は常駐の保育士による徹底した衛生管理を行っています。
プラレールやブロックなどの細かいフォローが難しいおもちゃはお休みに。

テラスの滑り台は今まで通りお使いいただけますが、
常に消毒された状態で遊んでいただくため、使用の際は念のためお声がけいただいております。(滑り台を含め当院のおもちゃ類は頻回な消毒を行っております。)



ただし最近は日差しが強く、滑り台も熱くなっていることがありますので
使用の際には保護者の方はどうぞ気をつけてあげてください。

2020年4月6日月曜日

春ですね🌸

今年はクリニックに桜の花がとどきました。





桜の花はマスキングテープのシールでできていて、枝シールと花シールをばらばらに
壁に貼り付けられる優れもの。
院内壁を彩る動物や魚たちのイラストを描いてくれた名古屋市立大学鈴木研究室の
新しいヘルスケアアートプロジェクトだそうです。
マスキングテープなだけにこの一週間の間でだんだん剥がれてきて花シールが床に
ハラリと落ちていたり、なかなかの趣です。
コロナウイルスの影響で本物のお花見がままならない状況なだけに、室内の桜たちは
期待以上に私たちの癒しとなり楽しませてくれています。


新学期の季節になり、本物の桜も今満開の美しさです。
コロナ関連のニュースばかりで心晴れない日々ですが、今年もいつもとかわらず
咲いてくれている桜たちを心からありがたく感じずにいられません。









2019年12月31日火曜日

大晦日

3回目の年末を迎えました。
かわいい子供たちに囲まれて、毎日盛りだくさん😊✨あっという間の1年でした。


待合スペースやキッズスペースでは、患者さんご家族の交流場面がたくさんみられます。
同じ幼稚園や保育園のお友達同士はもちろん、近い月齢のお子さんを持つお母さん同士が
初対面で意気投合して話されていたり、
お子さんの乳児時期の知り合いに偶然再会した方々が近況を語り合ったり。
子供たち同士も嬉しそうに打ち解けていたり、恥ずかしがって知らんぷりをしたり
様々な反応を見せていてとっても微笑ましいです。

「病気のお子さんや日々の子育てに奮闘しているご家族の心の拠り所となること」
は当院前身の山川小児科医院時代から変わらず持ち続けているポリシーです。
こんな風にりんごの病院もだんだんと地域に馴染んでこれているかな~と思うと
うれしくなります。

家事に 子育てに お仕事にと、二重にも三重にも忙しいお母さんたちは
日常の中で、ゆっくりひとと話す余裕がないということがあるかもしれません。
患者さんの憩いの場としても有効活用いただけるように、これからもしっかり
アシストできたらと思います。
とはいえ実際のところアシストのはずが果たしてお役に立てたか疑問、、
いやむしろお邪魔だった?ということもあり、まだまだ反省の多い私です。


日々一喜一憂している間に子供たちはあっという間に成長して
次に会う時にまったく別の顔をみせてくれたりもするので、うれしびっくりも
たくさんあります。

病院を訪れる子供たちは最初、馴染みのない医療空間に足を踏み入れて、
緊張したり怖がったり、、
いつもとは全く違う表情を見せていることも多いのではないかと思います。
保育士とはいえ病院にいるマスクをつけたおばさん、、怖く感じて萎縮するのも当然です。

ところが「断固拒否です」という雰囲気を漂わせていた子供さんからもときどき
思わぬ笑顔のご褒美がもらえることがあります。
そっとしておこうというときももちろんあるのですが、やっぱりどんな形でも
話しかけることはきっと大事なんだと感じています。
子どもは大人をよく見ているので、こちらが本気でわかろうとしなければ本当にわからない、、偏見のないまっさらな気持ちでこどもと接することが大事なのかなと難しさとともに実感しています。

前は顔を見るたびに泣いてお母さんにしがみついていた子も、だんだんと慣れてきてくれて
今はクリニックにつくなり走ってきて「先生今日はコレがやりたい。アレとって!」と
楽しげに話しかけてくれるのが本当にうれしいです。

今年も子供たちから絵や手紙や言葉や笑顔のたくさんのご褒美をもらいました。
うれしい宝物です。ありがとうございます!


来年も何卒、よろしくお願いいたします🍎
それではみなさま よいお年を。

2019年5月6日月曜日

りんごの病院の「木のトンネル」について

前回の投稿から西暦も元号も変わってしまいましたが、、😳
改めて令和元年おめでとうございます!⛩


さて、今回は当院のキッズスペースと待合スペースの間にある「木のトンネル」の
ご紹介をしたいと思います。



23歳くらいの子がちょうど通れるようなとても小さいトンネルですが、診察室へ呼ばれたとき・戻ってきたとき・診察が終わってお家へ帰るとき、
大きい子も小さい子も楽しそうにトンネルを通って行きます。
時にはトンネルの向こう側のお母さんといないいないばあ〜をして遊んだり、
トンネルの中からじーっとキッズスペースを観察している子がいたりと、かくれんぼのスペースにもちょうど良いようです。


裏話になりますが、
当院をリノベーションした際、キッズスペースと待合スペースの間に耐震構造上、必要不可欠な柱が2本ありました。
2本並んでいるとどうしても視界を遮ってしまい、残念な柱だな~ということで
建築士さんが考えてくださったアイデアが「木のトンネル」でした。
2本の柱の周りを板でぐるっと覆い、枝をつけ、真ん中の隙間にトンネルを作って、
板にはお城の壁にも使われる漆喰をキレイに塗って仕上げてもらいました。
漆喰が塗ってあるせいか、夏もヒンヤリ気持ちの良い感触です。


元々は残念な存在だった2本の柱がなければ「木のトンネル」は生まれなかったかも
と思うと、アイデア次第でガラッと空間を作り変えることができるんだな~と
楽しくなってしまいます
しかもこの「木のトンネル」、ハロウィンやクリスマスなどイベントの時には枝に色んなものをぶら下げて飾り付けができるのでとっても便利。
写真は先日のこどもの日バージョンです。(ミニミニの鯉のぼりでわかりにくいですが、、)



そして実は、大人だってちょっと頑張れば(多分)通れる「木のトンネル」。ぜひ一度お子さんと一緒に試してみてください。

2018年11月15日木曜日

12月はもうすぐそこに!(おすすめ絵本9)

ハロウィンが終わる間もなく、世間はあっという間にクリスマス🎄
私のデスクは未だハロウィンを引きずっておりますが、、


元来マイペースというかナマケモノな性格に輪をかけて、周りの優しさにふわふわと
甘えてブログも滞っておりました。が、来月はもう12月。
楽しい楽しいクリスマスではありませんか!やりたいことがいっぱいです!
情けないことに風邪をひいてしまいさらにスローペースですが、張り切って
準備していきたいと思います😊
去年のクリスマスデコレーションで使った、ブリキのサンタさんたちのお仲間を
手に入れたので💓今年も賑やかなクリスマスにしていこうと思います〜
乞うご期待☘

待合の図書スペースに密かに加えた仲間にオススメ本があります
しりとり本ですが、ちょっとワクっとするしかけ🎄がお楽しみ。
作者は「11ぴきのねこ」シリーズの馬場のぼるさん。


「ぶたたぬききつねねこ」
作:馬場のぼる

2018年7月31日火曜日

🍎2年目を迎えました


リニューアル開院から1年をむかえ保育士としてやっと2年生になったところです。
これで良いんだろうかあれはダメだっただろうかと未だ暗中模索、反省の日々ですが、患者さんのあたたかいお言葉と先生やスタッフの皆さんからのアドバイスで何とかやっています。

この1年を通してしみじみ思うのは、子どもの成長は本当に早いということです。
出会った頃お母さんに抱かれていた赤ちゃんがよちよち歩きをするようになって、
よちよち歩いていた子どもさんがかわいいおしゃべりをするようになったり、
うれしい発見や楽しい驚きに日々、出会わせてもらっています。


開院当初から、患者さんが診察室や処置室へ向かう時には「いってらっしゃい~」「いってきま~す」
待合へ戻ってきた時には「おかえりなさい~」「ただいま~」というやりとりを
何とはなしに続けてきたのですが、最近では「ただいまー!」だけでなくて、
「鼻ちゅー(吸引)してきた!がんばったよ!」「ちっくん(注射)痛かったけど泣かなかったよ!」などと色んな報告をしてくれる子が増えてきました。
時に患者さんの気持ちの切り替えに一役かってくれたりするので、今では密やかに続けていきたいと思っている欠かせない習慣です。

キッズスペースがあるとはいえ、一度に色んな病気の子どもたちが集まるのがクリニック。できる限り感染のリスクを避けて座っていたい、もしくは親子で静かに待ち時間をすごしたいと思われている方も当然いらっしゃると思います。
そういう場合は患者さんにどのような声かけをするべきなのか迷うこともあります。
ただどんな形であれ保育士として役に立てることが何かはあると信じて、できるだけ患者さんの気持ちに寄り添った形でコミュニケーションをとっていくよう心がけていきたいと思っています。


保育士として転職する1年前まで1日中ひたすらパソコン相手に絵をかいたり文字をかいたり、人と言葉をかわすことが多くない仕事をしてきたこともあって、未だ喋り慣れない私。うっかりすると小声でモゴモゴしゃべってしまっている自分に気づいてハッとしているという、、至らない点が多い保育士ですが、、みなさま今後とも どうぞよろしくお願いいたします🍀

2018年5月31日木曜日

おすすめ絵本8

梅雨の訪れを感じる日々ですね☔
今回は、ジメジメ気分を吹き飛ばすような緑溢れる絵本🌳をご紹介します。
すでにご存知の方も多い本と思いますが

「おおきな きがほしい」
文:佐藤 さとる 絵:村上 勉


作者は佐藤さとるさん。
子どもの想像力をぐんぐん刺激してくれるようなお話をたくさん書かれていますが、
この本は、読み終わった後も”本当にできちゃう?こうしたらああしたら?”と想像してしまうようなお話です。加えて村上勉さんの魅力的なイラストが眺めているだけでも楽しくて、大人もついついじっくり見いってしまいます。


話は主人公のかおるがお母さんに話す
「おおきな おおきな 木があるといいな。」というつぶやきからはじまります。


かおるの欲しいと思っている大きな木は、木登りができるだけの木ではありません。
木登りができるくらい大きな木がうちにあったら、もちろんとっても素敵ですが、
かおるの木は登っていくと、かおる専用のお部屋もあって、動物や鳥たちのおうちや見はらし台まである木なのです!

かおるは考えます。
その木はお父さんとお母さんと妹のかよちゃんにも手伝ってもらってやっとかかえられるくらい、太い太い幹がなくてはいけません。
その幹にぽっかりあいた洞穴の中を通ってはしごを登っていくと、いきなりかわいい部屋の中にひょっこりはいります。それがかおるの木のおうちです。
かおるはそこでホットケーキをやいたり、本を読んだり、かよちゃんと遊んだりします。ホットケーキがこげたりしたら煙がでますので、えんとつもつけてあげましょう。
まだ三つのかよちゃんははしごを登れないかもしれませんから、ぶらんこのようなつりかごを作ってあげるつもりです。
かおるの木にはりすやかけすややまがらたちが家を作って住んでいるので、かおるも梯子をのぼって挨拶しにいきます。


「そんな おおきな 木があるといいなあ。」
そういっておとうさんに自分で描いた大きな木の絵をみせながら話すと、お父さんはとても面白がって聞いてくれました。お父さんも昔、子どもだった頃同じようなことを考えたことがあったのです。

次の日曜日お父さんとかおるはほんとうに木をうえました。


最後のページ
植えた木の苗に水やりする かおるくんの表情はイキイキしてとても素敵です😊
佐藤さとるさんの絵本はどれも、想像力を目一杯つかって本を読むことの楽しさに気づかせてくれます。その魅力に惹かれて、かおるくんのように自分の望みや想像したものたちを説明書きつきで絵に描くことが子供時代、マイブームになったこともありました。
想像力と一緒に表現したい気持ちも刺激してくれる、そんな本でもあるような気がします。


オススメ絵本の枠を飛び越えてしまいますが、、
佐藤さとるさん&村上勉さんの著作といえば、コロボックル物語シリーズ「誰も知らない小さい国」は(当院にはまだ一冊も置けていないのですが)オススメとしてはずすことができない名作です。
絵本版も出ているので小さいお子さんも楽しめると思うのですが、個人的には自分で本を楽しめるようになったお子さんに1冊ずつ読み進めていくのを楽しんでもらいたいです。
自分で本を読むことが苦手だった子供(私のことですが、、)でも「本の虫」にしてしまうような不思議な魅力をもった本なので、未読でしたら大人の方にも是非よんでみてほしい作品です。