2017年11月12日日曜日

おすすめ絵本4

今回ご紹介するのは私の大好きな絵本作家さん林明子さんと筒井頼子さんコンビによるお話(初版が1977年なので約40年前の作品だそう!👀)です。

「はじめてのおつかい」
作:筒井頼子 絵:林 明子


はじめておつかいを頼まれたみいちゃんが、道々で出会う出来事は(林明子さんの描く)表情豊かな絵も含めてとてもリアルで臨場感があります。

大人からみればささいなことでも、大人には想像もつかないくらい不安に感じていることが子どもたちにはたくさんあると思います。
みいちゃんも ベルを鳴らしながらビュンと通り過ぎる大きな自転車にびくっと塀にはりついたり、転んだ拍子にお母さんにもらったお金がコロコロ転がって痛い足を抑えながら探し回ったり、
お店のおばさんに話しかけたいのに、なかなかみいちゃんに気づいてくれない大人たち、声が小さくてなかなか気づいてもらえない、、

「ぎゅうにゅう くださあい!」

思い切って勇気をだしたみいちゃんに、お店のおばさんはとても優しく応えてくれます。おもわず我慢していた涙をぽろんとこぼしてしまうみいちゃん。
大人になってもおもわずホロっとくる瞬間です


弱虫だったり臆病だったり、子どもの気持ちにそって描かれたこんな絵本には、
怖いものや不安に立ち向かう子どもたちに対するエールがたくさん詰め込まれている気がしています。
特に林明子さんの描く世界観は、まるで自分や兄弟たちを描いているように身近に
感じられて、子ども心にこの本の作者はどうして子どもの心がこんなによく分かるんだろうと思ったものでした。



林明子さんと筒井頼子さんコンビの絵本は下の2冊もとってもおすすめです。

「あさえとちいさいいもうと」
作:筒井頼子 絵:林 明子

こちらは兄弟のいる子どもたちにぜひ読んであげたい一冊。
がんばるおねえちゃんの気持ちがひしひし感じられます。
うちの母が大好きでこの絵本の姉妹のような患者さん姉妹がいるの〜と嬉しそうに
教えてくれたので古い絵本を本棚から久しぶりにひっぱり出してきました。


「おでかけのまえに」
作:筒井頼子 絵:林 明子

日曜日のピクニック出発前の子どものワクワクが巻き起こすトンデモな失敗(?)が
そのまんま物語になっています。こんなことあるよね〜と思えてしまう出来事ばかりで大人も子どもも笑ってしまうお話です。
(でもピクニック前が毎回こんなふうだとお父さんお母さんはグッタリですね💦)

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